夫は35歳、企業が経営する動物病院の勤務獣医師です。私は32歳、ある専門職の資格を活かして就職した会社の会社員です。夫の年収は、約600万円、私の年収は約400万円です。
合計年収は1000万強となっています。
子どもはまだいませんが、将来はほしいと思っています。現在、ネコ1匹と賃貸マンションで暮らしており、将来的には、夫は動物病院を開業するつもりで、私もそれを手伝う予定となっています。
獣医との結婚生活はそこまで楽ではない
年収レベルでいうと、他の人にうらやましがられそうな状態ではありますが、決してそうではありません。
その理由は、将来、夫が動物病院を開業したい、と考えており、住居兼病院の建物を建て、駐車場も確保することを予定しており、相当な資金が必要となり、短期間で多くのお金を貯金したいと思っています。
そのため、二人で決めた金額をそれぞれが貯金に回すということで家計のやりくりをしています。
生活に回すお金はかなり厳しく、毎月ぎりぎりのところでやりくりをして生活し、好きだったコンサートや旅行なども我慢しています。
ただ、二人の間では、お金に対する考えが違い、困っています。
夫は、動物病院開業、という夢はありますが、お金を貯めることに対して消極的です。二人で決めたお金を貯める、ということになっていましたが、全然それができておらず、自分の趣味にお金をかけていることが判明しました。
私は、実家でずっと生活していたので、少ないお金で家計をやりくりした経験がありませんでした。
ですので、決められたお金を貯金して、残りでやりくりをする、ということがなかなかできず、実家を頼ることもしばしばでした。
年収1000万でも生活レベルを下げる必要があった
まず、生活レベルを下げるためにしたことは、見た目でわかること以外のことから取り組みました。年収1000万でも生活費として使えるのは月に20万程度なのです。
一番はけずれたのは光熱費です。
そもそも夫は帰宅時間が遅く、家にいる時間はとても短いです。私一人で家にいる時間に、光熱費を少なくするため、家では、暖房をつけず、着こんで、家事をしていました。
1LDKのあまり広くない賃貸マンションですから、家事をするときの、ガスの熱とかで、ある意味、夫が帰るまでは温まってるという状態でした。座った時には、ホットカーペットで、自分のいるところだけ、温かくするという方法をとっていました。
人から、苦労している、と見られたくない、という気持ちはとても強いので、そうやって、見た目でわからないところで節約をしました。
コンサートや旅行が好きでしたが、コンサートは我慢しました。
コンサートに行っていなくても、友達付き合いには影響をしないので。ただ、旅行は、お土産を交換する都合上、あまりカットできませんでした。
ここは、実家に甘えてしまい、親と一緒に出掛けるときには、親に出してもらっていました。ですから、夫と二人で、という旅行はほぼなくなった状態です。
買い物については、帰宅時間が遅くなる、ということもあって、スーパーで、半額シールの貼ってある商品を購入することが多くなりました。何度も行っていると、ほぼ半額になる、という時間帯がわかりますので、その時間をめがけていきました。
幸い近所には知りあいがいませんでしたので、そこで会う人に対しても恥ずかしい思いをしなくてもよいからです。残念ながら、特売を狙って買い物に行くほど、時間的余裕はありませんでしたので、せめて、こういったところで節約を、というところでした。
洋服については、新しい洋服でないとまずいような友人との会食を減らしたら、通勤に着る服は地味なものでよかったので、新たにあまり購入をしないようにしました。
幸い、夫は職場に行くと、制服ですので、私服をほとんど必要としませんから、こちらは大丈夫で、あるものを着用してもらっていました。こういったところで、なんとかやり過ごしています。
私立高校学校時代の友達との生活ギャップを感じる日々

独身時代から付き合っていた友達との差を感じることはよくあります。
特に、私は、中高一貫の女子高に通っていましたので、友人はその時代からのお付き合いの人も多く、裕福な家庭で育っている人が多いです。
進学校であったため、友人自体も、医師などの専門職や、大手企業の総合職などに就いている人が多く、経済的にも自立していたり、また、結婚した相手も、お金持ちのご子息であったり、経済的に恵まれている人であったりしていました。
そのため、その頃からのお付き合いをしている友達からは、そういった生活の匂いを感じるようなことはほぼありません。
そのような友達は、今の私にとってもとても大切で、その友達をなくすようなことはしたくありません。
ですが、そうはいっても、その友達と同じようなことは、到底できません。たとえば、「友達にあったときに、どこそこのお店で食事をしよう」といったとき、食事自体1万円を超えるようなものになることが多々あります。
「あなたも獣医と結婚したんだからお金持ちでしょ?」と言われますが、実際の生活は火の車でそんなことはないのです。
友達に全部付き合っていると、到底お金が続きません。
また、出かけるときには、同じような洋服を毎回着ていくわけにもいかず、洋服や持ち物にも気をつかわないといけません。また、会うと、どこそこに旅行に行ってきた、ということで、お土産交換も始まります。
独身時代には、私は実家暮らしでしたので、自分の給料はそういったものに費やしても、まったく痛くもかゆくもない状態でしたけど、今は、その1回の食事代金が、1週間の食事代金以上になってしまうことだってあるわけで、到底続きません。
ですが、友達は大事。となると、結局、会う回数が自然と少なくなる、ということになります。そのことで、やはり悩んでしまいます。
今の職場での友人は、ごく普通の人たちで、気軽に居酒屋でご飯、でよいのですが、高校までの友達もとても大事で、本当に困ってしまいます。
獣医との結婚は思ったより楽じゃなかった
やはり、価値観の違う二人、それまで生活してきた環境の違う二人が共同生活をする、ということはやさしくないことと思います。
獣医の夫は、結構ぎりぎりの生活をしている家庭で育ったので、ぎりぎりの生活には、あまり抵抗感はなかったようですけど、私は、比較的経済的には恵まれた生活を送っていたので、かなり抵抗感がありました。まさか獣医さんとの結婚で金銭的な苦労をすると思ってなかったのです。
加えて、そのような私が生活をぎりぎりにして、貯金を一生懸命していたにもかかわらず、夫は、貯金をせず、自分の趣味に走るということもあって、うまくいかないものと実感しました。
それまでの成育歴が違う、価値観が違う、ということを十分理解しあうことは重要なことと思います。
話し合いをして、お互いに納得をしてお金を取り扱う必要があると思います。
夫婦別財布にしたところであっても、最終的には、夫婦の共有財産とみなされるわけで、一方だけがお金を懸命になってためて、一方だけが、お金を使って貯金をしない、ということをしても、結局、貯めたお金は二人で折半、ということになるわけですから。
そういったことも含めて、よく話し合いをして、お互いに納得のするような方法でお金を取り扱う必要があると思います。
ただ、そうはいっても、結婚生活はお金の問題だけではなく、他にも大切なこともありますから、あまり、このことだけにとらわれないことも必要と考えます。
お医者さんと結婚を考えている人は、相手の職業だけではなく、生活環境を考えた上で結婚をした方が良いと思います。
思った以上に苦労が多いものですよ!
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