年収450万で3人家族で暮らすとなるとかなり生活はギリギリになります。しかも専業主婦がいて子供1名となると将来を考えて不安になる人もいるのではないでしょうか?
今回はそんな声にこたえて適正な家賃の価格帯と、現実にどのような暮らしをしているのか?将来に対して何をおもっているのか?
実例を踏まえて紹介しようと思います。
年収450万で3人暮らしの家賃はどれくらい?
年収450万円で3人暮らしをする場合、適切な家賃は、収入と生活必需品の支出、将来の貯蓄などを考慮しながら決定する必要があります。
一般的には、年収の30%程度までを家賃に充てるとバランスの良い生活ができるとされています。年収450万円の場合、年間で450万円の30%は135万円、月々では約11.25万円となります。
しかし、3人家族ともなると、他の生活費も考慮する必要がありますので、家賃はもう少し控えめに設定すると無理なく生活できます。
家賃10万円の場合、都市部では2LDK程度、郊外では3LDK程度の間取りを見つけることができるかと思います。これは、都市部では土地が高いため、同じ家賃でも郊外に比べて広い部屋は手に入りにくいからです。
年収450万で家族3人暮らしの理想の生活費
続いて、理想家賃と生活費を紹介します。
項目 | 月額 | 備考 |
---|---|---|
家賃 | 80,000円 | 都市部の場合はこれより高くなる可能性 |
食費 | 60,000円 | 3人分でバランスの良い食事を心がける |
光熱費 | 15,000円 | 電気、ガス、水道 |
通信費 | 10,000円 | インターネット、携帯電話 |
教育費 | 10,000円 | 子供の教育関連の費用 |
保険・医療費 | 15,000円 | 医療保険や生命保険、医療費等 |
交通費 | 15,000円 | 通勤、学校への交通費等 |
娯楽費 | 10,000円 | 映画、レジャー、趣味等 |
衣服・美容 | 10,000円 | 衣服や美容関連の支出 |
貯蓄 | 20,000円 | 緊急資金や将来の目標のため |
その他 | 5,000円 | 予想外の支出やプレゼント等 |
合計 | 250,000円 |
このような内訳にすると無理が出にくいです。
年収450万で専業主婦3人家族の生活の実態
46歳、女性、専業主婦、夫と長男の三人家族、関西在住です。
私は専業主婦の無職なので夫だけの収入になりますが、年収は450万前後になります。税込みの年収になるので、実際の手取り額はもっと少なくなるのですが、なんとか無理なく生活できているレベルです。
日給月給なので、その月ごとに給料の差はありますが、必要最低限のお金として21万円を目途に生活費を割り振っています。
我が家の生活費の内訳と使い道
10万円を食費と雑費に充て、8万円は光熱費として引き落としの口座に入金して、夫のお小遣いに1万円。
残りの2万円を長男の教育資金に貯金しています。
毎年1~3月、5月、8月は年末年始やお盆休み、ゴールデンウィークなどで休みが多いため、給料が少なく20万円もないのですが、それは夏と冬のボーナスを預金している口座から引き出して足しています。上記の月以外の給料が多くある時は、その分を全部預金に回しています。
だから私のお小遣いはありませんが、そこは買い物をしたあとのお釣りの小銭をへそくりしてなんとかしのいでいます。
ある時に貯めて、足りない時に引き出すという生活ですね。
家の固定資産税や土地の税金、自動車税は、光熱費の8万円の余った分をそのまま貯めています。そうすれば、納税する時にはまとまったお金になっているので、そこから引き出して支払っています。
わざわざ納税用の口座は作っていません。
固定資産税は家が古くなるにつれて下がってくるので甘えが出てしまうのが嫌なのです。
それに対して、光熱費の8万円は定額預金するものだと決めているので、義務的に貯めていけるからです。
1年に1回の納税を済ませると、現実に一年間で預金できているのは100万円ほどですが、家は結婚する時に夫の実家が建ててくれたのでローンはありません。それだけでも本当に助かっています。
あと、保険は夫の死亡保険と長男の学資保険だけです。人間、あまりケガも病気もしないものです。なのに、長年、毎月積み立てるお金は無駄にしか思いません。
仮に手術や入院になっても8万円以上は高額医療費として還付されるので、保険にお金はかけないようにしています。
ただ、夫が急死した時に生活費に困らないように掛け捨ての死亡保険と子供の教育費のために学資保険は必須だと分けて考えています。これは必要なお金で、これも光熱費の中から引き落としでの支払いです。
今は60歳以上の人でも持病のある人でも入れる保険があるので、保険は長男が独立してからでいいかなと思っています。
それは、自分達の病気や死んだあとの葬式代で長男に迷惑をかけないためで、できるだけ出費のない生活を心がけるようにしています。
私も働ければよいのですが、先天性の不整脈のために就労を控えるよう言われているので、夫に頼りきりになるしかありません。だから、夫のお給料でうまくやりくりして生活を安定させるのが私の仕事だと言い聞かせています。
現在の貯金額は長男の教育費を除いて約1000万ほどです。
これには私の父の遺産も含まれているので実質的に自分達で貯めたお金は600万円くらいです。
年収450万だと食費を削るしか生活が維持できない
現実問題として、生活費の中で削れるところは食費しかありません。
だから毎日新聞の折り込みチラシとにらめっこしています。同じ食材でも、1円でも安ければそちらに行くようにしたり、ポイントサービスデーの日はそのお店で買うようにしています。最近ありがたいのはネット会員というものですね。
ネットの会員になると、届いた割引メールを見せれば料金を何%か引いてもらえます。ドラッグストアに多いサービスですね。
そして一番大切なのは食事の内容です。
私は毎週必ずカレーとハヤシライスを交互に入れています。少し多めに作れば3日はもちます。カレーだと、1日目はサラダと一緒に、2日目は総菜のとんかつを添えて、3日目はカレーうどんにしてバリエーションを変えるだけで済みます。ハヤシライスも同様です。
さすがにうどんは無理なので卵焼きを添えてオムライスのようにしてあげます。これだと残りの4日分に食費を使うだけなので節約になります。
残りの4日も、その日に安い食材をメインにして、あとは冷蔵庫に残っているものを調理して添えてあげるだけで3品はできます。一応食費は10万円としていますが、できるだけ2万円は残すように心掛けています。
でも高いのが調味料。これは正直頭の痛いところです。スーパーに行って「安い!」と思った時に買うようにしています。
3人暮らしで年収450万の老後は不安でいっぱい
将来に向けて、もう少し預金はしておきたいなとは思っています。これからさらに年金は減らされて行くでしょうから、先々のことを考えると、どうしても暗くなってしまいます。
「いっそのこと、年金制度などやめて、会社で強制的に引かれている分を自分達で貯金させて」と思いますが、私達の年金が今のお年寄りの生活を支えているのならそうもいかないのでしょう。
個人年金をかけてみようかとも考えていますが、それもただ預金しているようなもので、自分達がかけている額に少し色がつく程度。
意味がありません。やはり地道に自分達で蓄えていくしかないのだと思います。
私達の世帯収入は多くありません。でも逆に考えれば、それに慣れていれば老後も生活の質を維持できるのではないかと考えています。
多くの人が老後に生活が苦しくなったと感じるのは、現役世代の時の収入より減ってしまうからだと聞いています。
私達の将来もらえる年金は、今の生活費と同じくらいです。
年金制度が破たんしなければの話ですが・・・。だから今の生活費に慣れていると、老後もきっと、それほど変化を感じることなく過ごせると思うのです。
私達は結婚してから海外旅行などしたことはありません。いつも近場の車で行ける海水浴場くらいでした。
子供には可哀想だと思っていますが、子供は大人になって自分で稼いだお金で楽しんでくれればと思っています。人間、身の丈にあった生活しかできません。
それを考えれば、「アリとキリギリス」はよい本だと思います。
今楽しむか、将来苦労するか。選択するとしたら、私達の世代は、将来のために今、苦労するしかないと思います。
景気が良くなったと言われていますが全く実感はありません。
少子高齢化の今、将来の自分達の生活維持と、少しでも子供のためにお金を残してあげたいと願うことしかできませんから・・・。
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